こんにちはこっこです。
ニュースで児童養護施設に入っている子供は資金力に乏しくてスマホを持てずにいるそうだ。スマホがなければ、ラインの仲間に入れないし、授業もスマホありきの前提で検索することを示唆されるそうだ。幸いNPO法人が尽力してくれて手にすることができたそうだ。ありがたいことです。
このニュースでこっこの友達のことを思い出した。Aさんとしましょう。
Aさんは機械類が苦手でガラケーをずっと使用してました。利用するのは電話機能のみでした。なぜなら苦手意識が強すぎて新しい事にチャレンンジすることを恐れていたからです。
その頃、Aさんの旦那さんは難病を患っており、山奥の療養型病院に入院中でした。優しい彼女は週に一度は愛車を転がして見舞いに行ってました。
そんなある日、日も暮れて帰ろうと思ったころ、豪雨になってしまったのだそうです。そのすごさのため、病院に一晩泊めてもらえないか頼んだのだそうです。でも、規則を理由に残念ながら断られたのだそうです。
山奥とはいえ温泉地で周囲には旅館などいくつかありました。けれども、彼女にはインターネットで検索して手頃な旅館を見つけ出す技能はありません。
仕方ないので、しばらく車の中で雨宿りをして少し小降りになったのを見計らって帰ってきたそうです。
山奥だから峠もあるトンネルもあるいくつものカーブと崖もある。そんな中帰ってきたのですよ。
私は「だって、だって、だって・・・」と繰り返すばかりで次の言葉が出てきませんでした。
持てる者と持たざる者、使える者と使えない者小さな溝のようだけど、割れて離れていく流氷のように狭間はどんどん広がっていく。
その後、ガラケー廃止とともにAさんはスマホにしました。でも相変わらず電話機能だけ使っています。そしてこれでいいと笑っています。
もう少し使えるようにお手伝いしようかと思いましたが、よけなお世話です。Aさんは誇り高き日本人、自分を貫いて生きていました。
こっこのように「時代に付いていかねば、ねば、ねば」と焦っているのも一つの姿だし、自分を貫くのもまた別な姿。
生きていくって難しいね。
今日もお付き合いありがとうございました。