こんにちはこっこです。
高齢の家族を抱える身にとって この高齢者の体調の変化が一大事です。
私の身にもそれが降りかかりました。慌ててケアマネさんに相談して介護度の見直しや介護用品のレンタルなど始めました。
そんな中でもう一度、介護を見つめ直そうと
「医者が教える 非まじめ介護のすすめ」 大塚宣夫さん著作の本を購入して読みました。
大塚さんは40年余り高齢者医療介護に携わってきたお医者様、とっても説得力があります。
「30代の頃「現代の姥捨て山」のような老人病院の実態を知り衝撃を受け、せめて自分の親だけでも安心して預けられるような施設をつくりたい」と志したそうです。
内容と感想
目次
1章 医療、経済、社会、高齢者、介護。コロナ禍が明らかにしたもの
2章 介護される側のほんとの気持ち
3章 介護する側の心得
4章 お金と介護
5章 非まじめ介護のすすめ
心に沁み渡った部分と感想を書かせていただきます。
何と言っても2、3章にハッと気づかされる部分が多かったですね。
この章を読んでみると、介護、介護と言いながら自分が相手の気持ちになってないことに気付きましたね。
その上での一言
「『よかれと思って』は大きなお世話、見過ぎない、近づき過ぎないがいちばん」だそうです。
今まで、手厚い介護がいいに決まっていると思ってました。そして、足りてない自分を責めていました。ちょっと驚きです。
その他エピソードとして、高齢の両親を見舞う姉妹の話が出ていました。お姉さんは掃除して物を捨ててていたのですが、「もう来なくていい」と言われたそうです。それに対して妹さんは「また来てね」と言われるそうです。実は妹さんは両親とスーパー銭湯に行って、その後はビールと特上の鰻を食べていたそうです。しかも親の支払いで。でも、親は楽しんだとか。
なんだかすべてがストンと落ちました。
おわりに
部屋を整理したり片付けたりすると文句を言う親でしたので、はからずも私は料理だけ作って届けていました。後は見て見ぬふり。「やってあげてない」と心苦しかったですが、もしかしたら、ちょうどよかったのかと思いました。
今回の親の体調不良で、料理+衣類の管理を担当することにしました。痛み止めの薬を飲んでますが、生死に関わるほどの薬ではないので口うるさく急かすのは止めることにしました。
本人が回復してくれば、また料理だけになるかもしれません。相手の様子を見ながら駆け引きだなあと思います。
「しあわせな老後だったな」と思ってもらえるようにしたいです。
もちろん、上手に手抜きして自分の毎日も幸せなものとしていきます。
介護に悩んでいる方、これから介護が控えている方、是非読んでみてください。心が楽にになること請け合いです。