こんにちはこっこです。
ひょいっと入った映画館
「梅切らぬバカ」 加賀まりこ 塚地武雅 渡辺いっけい 森口瑤子
監督 和島 香太朗
あらすじ
50歳を迎えた自閉症の息子とその母親の話。「何気ない日常の話」とポスターに書いてありました。息子ことチューさんは6:45に起きて、6:56にはトイレに行ってと時間正確に暮らしている。食後はゴミ出しをして、施設に通いお菓子の箱を組み立てている。母親はチューさんがグループホームに入るのを拒んでいたが、自分の限界を感じ入所させる。しかし、マイペースに生きてきたチューさんは仲間とリズムが合わない。とうとう、グループホームを飛び出したところで事件に巻き込まれる。その事件を受けて地域住民のグループホーム反対運動が激烈になり、チューさんはまた元の母親との生活に戻るというストーリーでした。
考えたこと
「そんなことを言っても現実は厳しいのだ。」というお叱りを受けるのは承知です。しかし何か考えて提案することは、何も考えずに「ダメだ」と言っているよりいくらかましだと思い感想を書かせていただきます。
映画自体は大きな問題提起も解決策もなくたんたんと終わりました。ハッピーエンドが大好きな私は拍子抜けです。しかしそれだけに考えることも多かったです。
登場人物の誰もがひたむきに人生を生きていました。なのに人生が苦しい。グループホームの隣の住人の「私はただ、静かに暮らしたいだけだ。」と言ってました。難しい問題です。
チューさんの今後について考えてみました
①タイムキーパーになる
チューさんはいつも時間に正確でたとえ終わってなくても次の行動に移る。これは素
晴らしい能力です。私がスポーツのタイムキーパーだったら試合につい夢中になり計時を忘れてしまいます。チューさんなら立派にやれます。
②乗馬クラブのお馬さん撫ぜ撫ぜ係になる
チューさんは馬が好き。どうか、乗馬クラブで採用してくれないかな?難しいかな。
③ゴミステーション監視員になる
チューさんは「ゴミ」「廃棄」・・・ということに関心がある。お隣の人に「これは何ゴミ」と尋ねられたら、たちどころに「燃えるゴミ」と答えてました。ついでにお隣さんのゴミ袋をコンクリートに落として異音を聞きつけ、空き缶が混入していることを突き止めました。これは大いに期待できるお仕事。きっと、自治会長さんをはじめ地域住民の皆さんも喜んでくれるに違いありません。そうしたらチューさんに役割ができるし、お母さんも嬉しいはずです。
④ お母さんと末長く暮らす
お母さんは「ここ(自宅)にグループホーム作ろうかな」と最後につぶやいていました。お母さんにもチューさんと暮らすのが一番の幸せなんです。実現しますように。
それぞれの人が自分の得意を生かして生きていけたら素晴らしいと思います。
梅切らぬバカ
道にはみ出して近所迷惑な梅の木なのですが、チューさんはお父さんの代りだと思っているので、のこぎりを入れたとたんにパニックになってしまいます。それで、切るに切れにないのです。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」からきているそうです。
最後までお読み下さりありがとうございました。