こんにちは こっこです
たとうがみ
母が私の若い頃に家計をやりくりして着物を拵えてくれました。その後、着たいと思いつつ時間的にも気分的にも余裕がなかったので、一年に一度タンスを開けて除虫剤をパラパラと振りまくだけで精一杯でした。
今仕事を退職して、ようやく袖を通す余裕もできました。年に一度の除虫剤パラパラで着物がよく原形をとどめて居てくれたと感謝の気持ちでいっぱいです。
それでも、あの頃は余程着てみたい気持ちが強かったのでしょう。畳紙(たとうがみ)と呼ばれる和紙でできた着物の包み紙がボロボロでした。パラパラのついでに少し引き出して手に取って見ていたのでしょうね。
しかし、何といっても若い頃の着物です。ちょっとお色目が明るい方に偏っているかも・・・(っ °Д °;)っ
「大丈夫ですよ。外国人はお年を召しても皆明るい色を着てますよ。」とお慰めの言葉を着物屋さんで頂いて 「ようし、一丁頑張るかな?」
そんな折、着物屋さんから「年末大御礼祭」と銘打って着物販売のチラシがきました。熟練した職人さんが作った反物だそうです。
豪華絢爛で目に焼き付いて離れません。
授賞式とかホテルでのパーティに着て行けそうですが、あいにく受賞も、パーティのお呼びもないです。買ったところで、タンスで寝てもらう羽目になりそうです。
着物屋さん、私はお友達とランチに行くか ちょっと映画を見るくらいなもので~す。ラフな着物をお願いします。
そんなわけで、「年末大御礼祭」はお見送りです。
どこかで、時代がかったちょっと派手目な着物を着ているおばさんを見かけたらそれは私です。「こっこちゃん着ているね。」とニヤッとしてくださいね。
最後までお読み下さりありがとうございました。