こっこのひろいもの

日々の中でみつけた、ほっこりとしたことを綴っていきます

亡き母の着物をながめて

こんにちは こっこです。

 

捨てられないものです。

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この着物はたぶん、今は亡き母の嫁入り道具の訪問着です。白黒ではありますが、袖から肩にかけての流れるラインがはっきりわかる写真も残っていました。気に入っていってだいぶ着こんでいた様子でした。

手に取ってみると、裾、袖、肩に汚れがありました。私が背負われている写真も残っていたので、肩の汚れは私の口から吹き出たものと思われます。

着付けの練習に使ってみました。体格が一緒なのかすっと体に馴染みました。でも、外出するにはちょっと汚れが気になりました。

 

そこで、馴染の呉服屋さんで「着物クリーニング」格安チケットを送ってくれたので、持って行ってみました。

 

呉服屋さん「これは・・・・。」

私は息をのんで次の言葉を待ちました。

呉服屋さん「確実に・・・・。」

ゴクリ。

呉服屋さん「落ちない汚れです!」

そりゃそうだ。何十年前の汚れが落ちるわけがない。呉服屋さんが正しい。

 

お金が無駄になっても、きれいにする努力をしたい。無理を承知で洗いに出しました。なぜ、そこまでしてきれいにしたいのか?自分の気持ちに整理がつかないまま店を後にしました。

 

本日、着物が戻ってきました。呉服屋さんの予言の通り多少薄くなりましたが汚れは残ったままでした。

でも、やっぱり始末できないです。

もしかしたら、羽織を着たらごまかせるかしら?

 

そんなことを考えながら亡き母をしのんでいます。

 

最後までお読み下さりありがとうございました。